| 第53回起業家・投資家・専門家プレゼン交流会を開催しました!
講演
継続的事業創造 〜楽天・ぐるなびの成長、そして未来へ〜
株式会社ぐるなび 代表取締役社長CEO 杉原 章郎氏
杉原氏の楽天グループ内での創業時のエピソードや、多様な経歴について紹介。具体的には、楽天球団事業参入でのプラス効果や、楽天モバイル事業、フィンテックや医療領域など、複数の事業ポートフォリオを組んで取り組んでいる状況である。講演のメインテーマとして、杉原氏が管掌している「楽天ぐるなび」事業について、ライバルである「ホットペッパー」「食べログ」との差別化として、ユーザーと飲食店を繋ぐプラットフォーム機能だけでなく、メーカー・自治体・様々なステークホルダーに対してアプローチを行い、売上構成の多様化を目指している状況。結果、イノベーション事業部を新設し、30以上の新規企画を検討し、そのうち3つを具体化して事業確立を行った。その中でも、直営店事業の運営に力を入れており、最終的に海外展開を行って、日本の食文化を普及させるミッションがある。
起業家プレゼンテーション
散薬鑑査支援装置「コナミル」の展開
株式会社ウィズレイ(岡山) 代表取締役 森山 圭氏
医療機関や薬局などでの「粉剤」に特化し、安心安全に薬剤判別検査を行うための装置開発を行う。市場ターゲットとしては、全国6万店舗の薬局、19万人の薬剤師が対象となる。医療現場の状況として、錠剤等と異なり、目視・経験といった俗人的な方法で、長らく行われており、心理的、物理的に大きな負担となっている状況である。技術的には、赤外線を検出器を通して観測し、約4秒ほどで、重量も含めて解析が可能。その他の展開としては、警察機関の調査などにも汎用可能である。
テレプレゼンスシステム「窓」
MUSVI株式会社(東京) 代表取締役 阪井 祐介氏
代表、主要メンバーは、「ソニーグループ」にて20年ほど多数の開発設計を行う。コロナ禍から一般化したオンライン会議などの課題解決を行うため、「窓」のツールを使用することで、商談、診療、オンラインセミナーなどの満足度や受注率を高めることができる。現状、約400台の「窓」が稼働しており、医療介護・建設・金融・遠隔地自治体・共創スペースなどに導入実績がある。費用としては、1台あたり、月額5万円となり、送受信あわせて2台からが契約可能となる。
旅館向けサービス開発(om7/Kagi pay)
株式会社D&S(東京) 代表取締役 津留 敏哉氏
5か国10言語対応できるシステム開発の会社で、代表は20年のエンジニア経験を持ち、独立している。本社は東京だが、エンジニアの雇用戦略の一環で佐賀県嬉野市に進出し、旅館内にオフィスを構える。デジタル時代に適した旅館経済圏の多数の課題解決を行う(インバウンド、決済手段、システム利便性)。部屋付け後払い決済システム(POSシステム)の開発を行う。導入事例としては、下記の佐賀県の老舗旅館和多屋別荘にて進めている。和多屋別荘では、サテライトオフィス事業、団体ツアーを撤退し、個人シフト、OIC(温泉インキュベーションセンター)等を運営している。
オフリバ
Offshore.Liberty(広島市) 代表 松永 浩行氏
現状、日本国内において、稼働していない船が多数存在しており、社会問題化している。ボートシェアリング事業は既存でもあったが、課題として、船の操縦免許、法規制、事故リスクなどがあった。上記の解決策のため、船オーナー自体へリクエスト予約を行い、船をオーナー自らが運転するスキームにて運用。現状、船舶を200隻以上登録予定(6漁協、観光協会もバックアップ予定)、中国地方中心に進めて、全国展開を目指す。