| 第21回起業家・投資家・専門家お見合い交流会を開催しました!

発表企業

株式会社ENCOM(広島)代表取締役 浜崎誠治
『重度身体障害者用「意思伝達装置」の開発と販売』第21回起業家・投資家・専門家お見合い交流会

【内容】
「意思伝達」の困難な重度身体障害者にとってコミュニケーションは生活の質(QOL)を向上するためには極めて重要であり、介護者の負担軽減にもつながる。現在、重度身体障害使者(患者)は230万人いて、事故などで一時的に意思伝達が困難な患者やその状態にある人を加えると、マーケットとしては大きなものと思っている。
「意思伝達装置」は、「眼の動き」をタブレット内臓カメラで捉え、眼の動きで文字や定型句、シンボルを音声に変換して意思の伝達を図るものである。大手の新規介入する企業も増えてきているが、専用カメラと専用PCを構成した意思伝達システムは、100万円前後と大変コストの高いものとなっている。汎用機種を使用して低価格の意思伝達装置の開発を目指す。
平成23年広島市立大学と「視線入力システム」を共同開発着手し、広島市「技術開発助成金」をうけ、平成24年「広島ベンチャー育成基金」奨励賞を受賞した。これからも、先進技術と衆知を結集し、常にお客様のお役に立つ「縁の下の力持ち」として社会に貢献していく。

アロマール(広島)代表 答島優佳
『廃棄植物等から抽出した成分の有効活用』第21回起業家・投資家・専門家お見合い交流会

【内容】
植物が有している成分を破壊することなく抽出する「真空抽出技術」を活用して、間伐や剪定枝葉など現在廃棄されているものから抽出液を取出し、それを利用して商品化を進める。「真空抽出」の特徴は、酸化させず有効成分を取り出せ、腐りにくいことである。また、細胞液を効率的に抽出でき、抽出液が透明である。
廃棄植物を使う理由は、生産コストや廃棄コストがかからないことであり、廃棄物の商品化が図れると、エコロジーである。また、廃棄物に関しては余り研究されていないのも理由のひとつである。「ワサビの葉」「竹葉」等で上皮細胞の活性化やがん細胞の殺傷などの機能が確認されている。
市場規模は、健康・美容・食品市場は約1.7兆円、アロマ市場2600億円と広く、今後、濃度の違いによる効果・効能や他の植物、人に対する効果の研究が必要となってくるので、今回の交流会で、石鹸、スプレー等商品の販路開拓、OEM、研究資金、動物・人の臨床に進むためのパートナーを望む。

NPO法人陽だまり(東広島)代表理事 市川マヤ
『放課後こどもくらぶ』第21回起業家・投資家・専門家お見合い交流会

【内容】
東広島市西条地区は、人口が急増し小学校が3校しかなく1校あたり約1000名の学童がいる。しかしながら、児童館はなく、小学3年までが対象で、しかも保護者が17時まで不在に限ると厳しいものとなっている。
「子供を預けるところがない。」「子供の遊び場がない。」「子育ての悩みを気軽に相談できない。」などの親の要望を解消するため「放課後こどもくらぶ」を今年4月から始めた。現在、利用者は4名、スタッフ2名である。しかし、学童保育条件に添えない方はたくさんいらっしゃり、認知が増せば利用者は増える見込みである。
「放課後こどもくらぶ」の場所は、西条駅と、小学校2校、広島大学からも2km圏内に位置にし、放課後前の空いた時間帯は地域に貸出し、人と人との交流の生まれる場所にした。
大切にしたいことは、子供たちに「自己肯定感」を持ってもらうことで「ゆっくり話を聞く」「待つ(本人のやる気を尊重)」「小さなことでもほめる」に従事し,「子供は社会の宝、子育てを社会全体で!」を理念としていく。

NPO法人コミュニティリーダーひゅーるぽん(広島)理事長川口隆司
『しあわせProducts.』第21回起業家・投資家・専門家お見合い交流会

【内容】
「障がい者アート」は、従来、励みの対象といわれていたが、2001年広島で「アート・ルネッサンス」展を開催し、大胆な発想や独創性、目線の違い、意外性の富んだ作品で「おもしろい」「驚いた」「不思議だ」との感想があり、大盛況であった。以後、毎年「アート・ルネッサンス」展を開催している。これは、全国でも広島だけである。
「幸せProducts.」は、これらアートが生み出す「幸せ」をより具体的に社会や生活の中にとけ込ませてみようというもので、ランチョンマットやコーヒーカップ&ソーサ、ストッキングを販売した。今年の新製品は、尾道帆布で裏地にアートを描いた「楽しさと幸せをまとうカバン」を販売する。
障がい者の自立には、アート作品が発表できる環境が必要であり、レンタル倉庫を借りて保管したり、可部のギャラリーで販売したりしている。今回事業設計づくり(起業支援)、新製品の開発費(資金支援)、場の提供(提携支援)を望む。