| 第35回起業家・投資家・専門家お見合い交流会を開催しました!
講演+特別プレゼン+対談
■講演
『日本企業の宇宙ビジネスへの挑戦と展望』 講師 三本松 進氏(野村総合研究所 未来創発センター 主席研究員)
<内容>
ソフトバンクなどの大手企業を始め、多くのベンチャー企業も今後の宇宙ビジネスの拡大を想定して小型宇宙衛星の打ち上げを行なっている。国としても、日本に加え、アジア太平洋地域での経済・社会インフラとして、高精度衛星測位サービスを開発、整備している。高精度衛星測位サービスとは、数センチ単位での位置情報の取得が可能となるものである。2017年中に、準天頂衛星3機の打ち上げが行われた。この3機を含めた4機体制で、2018年4月から世界に先駆けて日本において高精度衛星測位サービスが提供される。今後はこの分野で、先進国で進展する「第4次産業革命」をリードしていく。
■特別プレゼン
『シューティング・スター・チャレンジ』 講師 岡島 礼奈氏(株式会社 ALE 代表取締役)
<内容> ソフトALEとは、宇宙エンターテイメント企業である。表題にあるシューティングスターチャレンジとは、広島を中心として、直径200km圏内にて観測可能となる流れ星を落とすことである。このイベントを通して、多くの方が空を見つめ、宇宙に想いを馳せる時間を作って欲しい。昔は軍事に利用されていた宇宙産業を、エンタメにすることが目標である。なぜ広島が選ばれたのかというと、晴れが多く、景色が美しい、そういった背景から、芸術性が高く感度の高い人が多いからである。広島での世界初のイベントが成功した場合、今後は年に1回は流れ星イベントを開催して、企業や地域の経済活性化に貢献していきたい。
発表企業
■福山大学 工学部 スマートシステム学科 准教授:関田 隆一
『福山から真剣に小型衛星を宇宙へ投入する 「不退転プロジェクト」』
<内容>
小型宇宙衛星を活用することで、近年急増している、土砂災害の早期予測を目指している。土砂崩れ予測については、現在のNECのものでは40分前にならないと予測できない。少しでも早い段階で予測できるよう、研究を重ねていきたい。自分たちに起こりうることは、行政からの情報だけではなく、自分ごととして早い段階での情報収拾を行いたいと思っている人が多くなっている。少しでも早い予測を行うために、S&F通信について秀でた技術を持っている広島の企業を求めている。
■子ども宇宙アカデミー 代表:伊藤智子
『小学生からの人材育成「子ども宇宙アカデミー」』
<内容>
子供宇宙アカデミーとは、1年を通して体系的にプロから宇宙のことを親子で学ぶ月一本格宇宙講座である。呉市蒲刈天体観測館の山根館長も講師として登壇する。「ベーシックコース」「アドバンスコース」「ゼロから始める天文学」という3パターンが存在する。最近では、ベーシックコースのエントリー者数が急増している。気軽に参加できる説明会実施、新聞掲載によって増加したとみられる。つまり、認知されていないだけでニーズはある。宇宙科学センターの見学会等、特別講演会の実施、イベント企画なども行っている。学ぶ意欲のある人たちが挑戦する姿勢を大事にしたい。理念に共感し、協働していただける人材を求めている。
■株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズ 取締役:弓削 類
『中枢神経系再生医療センター構想』
<内容>
現在増えている、寝たきりの状態をなくすため、再生医療とロボットリハビリテーションを運用していく。目標は、5年以内に多くのの寝たきりを完治することである。コアとなる事業は、脳卒中後の片麻痺患者の歩行リハビリに活用されている歩行補助装置「RE-Gait」。幹細胞の大量培養のために必要な、宇宙ステーションと同じ微小重力や過重力の環境を提供する重力制御装置「Gravite」の提供である。この二つを融合させて、「中枢神経系再生医療センター構想」を目指している。価格を抑えるためにも量産体制の整備が急務であるため、個人投資家を求め、資金調達を行いたい。ション活動や人材確保のため資金を求める。