| 第12回起業家・投資家・専門家お見合い交流会を開催しました!

発表企業

有限会社桐原産業(山口県) 代表取締役 桐原慎治

『自動ヴァイオリン属演奏装置「オートマティック・ヴァイオリン」』
バイオリンは、駒が振動することによって、内部が共鳴して音が鳴り、その仕組みは人間の声帯に近いものです。このバイオリンの仕組みに着目し、過去の音楽データを振動に変換し、振動をバイオリンの駒に伝えることで、その音色を再現する装置を製作しました。CD等では無視される周波数の音も、バイオリンが修正して美しい音色を奏でます。
<質疑>
Q:バイオリンのチューニングについてはどうしているのか?
A:駒台で振動させ、バイオリン本体を共鳴させて音を出している。その音で、弦が共振してしまうので、弦は共振しないように止めている。
Q:CDからの音を振動させて、それを復元していることか?
A:CDは、200kHz以上の周波数はフィルタリングしているため、その音がバイオリン本体から音が出ることになる。レコードであれば、フィルタリングしていないためバイオリン本体に近い音が出る。
<感想>
この装置を使えば、既に鬼籍に入った名演奏家の演奏も、バイオリンの名器を使ってナマの音として再現できます。

有限会社こねっとはこにわ(広島市) 取締役社長 高橋信也

『地域特産品の自然の味を楽しむ、つぶし煎餅販売店「つぶし屋」』
食品を圧迫・加熱して、「つぶす」装置を開発し、この装置で作り出す食品の販売等を企画しています。ある程度水分の少ないものであれば、そのままつぶすことができ、魚介類(干したもの)だけでなく、野菜などもつぶすことができます。つぶした商品は柔らかく食べやすくなり、小麦粉などのつなぎや添加物は不要です。つぶした商品の特徴として、食中毒を防止し、唾液で旨みが増すほか、今までクズであった材料でも使用することができます。
<質疑>
Q:「つぶす」装置は特許を取得しているのか?
A:現在、特許申請中である。
Q:魚介類のせんべいとの違いは?
A:”えびせん”などは、つなぎに小麦粉を使用しているが、これは魚介類を直接加圧して押しつぶしている点において、製造方法が違っている。
Q:味付けについてはどうしているのか?野菜や果物について展開がはかれるのか?
A:味付けは可能であるが、ナマの味で作っている。野菜は、乾かしている。主に、根菜類が中心である。果物は、水分が多くつぶす時に水分とともに甘み成分も飛び散り製品にならない。
Q:事業計画について、人件費などはどう考えているか?
A:作業所などに委託して、極力コストを抑えていきたい。
Q:生産性について、量産体制は確立できるのか?
A:ビデオでは、魚一匹づつの押しつぶしであったが、数匹を一度に行うなど量産については、現在検討している。1回当たりの押しつぶしは、4~5秒である。
Q:消費期限や賞味期限はどのくらいか?
A:立ち上げたばかりで、具体的な検証はできていない。
Q:販売価格は、どのくらいを想定しているのか?
A:ホタルイカ6枚を一袋にして、送料込みで1,500円を考えている。
Q:販売価格は、高すぎると思う。市場をもっと調査すべき。
A:アドバイスを願いたい。

会場で試食しながら、皆さんから活発な意見が出てきました。原料の調達、価格設定、生産コスト、賞味期限等まだまだ課題がありそうですが、おもしろい装置でした。

株式会社ルクシオンサイエンス(埼玉県) 代表取締役 藤田栄一

『光波長変換技術(特許)による柔らかな光のLED照明「エコダイヤ-II」』
LED蛍光灯の製造販売を進めています。LED蛍光灯は、通常の蛍光灯と比較して高価ですが、長寿命、低電力であるため、最短で4年程度で償却できます。現在の蛍光灯は、安定器からの発熱で周囲温度を上げていますが、LED蛍光灯は、低発熱のため周囲温度の上昇を抑えています。また、水銀やアルゴンガスを使用していないため環境に優しくなっています。高天井施設や店舗などでの電球の取替となると足場を組むとか手間と労力がかかりますが、LEDは、高寿命なためその必要はありません。虫が好む紫外線も発生しないため虫が寄り付きません。
<質疑>
Q:量販店ではLED蛍光灯は販売されいないのか?
A:現在、量販店ではLED電球しか取り扱っていない。蛍光灯は、配線の中に安定器が設置されているが、LED蛍光灯は必要がないため安定器を取り除かないといけない。安定器の取外しは、電気工事士に限られている。
<感想>
既に成熟した感のある灯りの分野での挑戦には、さまざまな障害がありそうですが、淡々、耽々と事業を発展させようとする姿勢が印象的でした。

株式会社TTJ(広島市) 代表取締役 長谷川和博

『肌の古い角質を優しくからめとる「黄金シルクのブラシ」』
2回目の発表になります。前回はゴールデンシルクの展開についての発表でしたが、今回は、そのゴールデンシルクと熊野筆のコラボレーションにより生まれた「魔法のブラシ」についての発表です。お湯に濡らし、なぞるだけで肌の不要な角質や汚れを除去できるとあって、既に、今年に入ってブレイクし、「通販生活」でも好調な売上げを維持しています。このゴールデンシルクは、タイの生産農家を支援しつつ生産されており、極めて希少なものです。
<質疑>
Q:販売価格はいくらか?
A:ブラシで6,300円です。
Q:耐用年数は?
A:約1年です。ブラシの黄色から白色になるのが目安。
Q:ブラシを押しあててブラッシングするとあるが、毛先で行うと不都合があるのか?
A:毛先をカットしているため、やや肌触りが悪くなる。押しあてるほうが、シルクが広くあたるため効果がでやすい。 Q:男性が使用してもいいのか?
A:男女関係はない。ニキビ対策に使われている方もおられる。
<感想>
現在、開発中の商品も含めて、今後の展開も魅力的なものでした。