| 第14回起業家・投資家・専門家お見合い交流会を開催しました!
発表企業
●株式会社OKU(広島市) 代表取締役:奥野真利
リトアニア直送,天然素材の子供服
古くからヨーロッパで汎用されている天然繊維リネンを使用して,子供アパレル事業およびオリジナルスキンケアの開発販売を展開する。LOHAS志向のコンシューマがターゲット。市場規模は30兆円。リネンは,通気性,熱伝導性が優れており,リラクゼーション,非アレルギー性の肌トラブル,アトピー性皮膚炎に効果がある。消費者目線から企画,開発し,リネンの体験会を展開している。主な商品は,スキンケア手袋,ナイトスキンケア靴下,フェイスパフ。
100%の天然素材にこだわるか,コストも考慮するかで,顧客のターゲットが違ってくる。欧米と日本では,気候や人種による肌質などが違っているので,そのままの製法で行うと日本人にフィットするか疑問に思った。数多くのデータ取りも必要と思われる。
●アクスプライム株式会社(広島市) 代表:岡村謙一
iPadを利用して食品売場で献立を消費者に提供
料理レシピ,献立を栄養バランスとあわせ検索できるスマートフォン専用のアプリケーション「レシカ」をスーパーマーケットなどへ展開。店舗にiPadを設置して,買物客はレシカにより栄養バランスの考えられたレシピを検索し印刷する。店舗では,消費者に”便利”を提供し話題づくりにもなる。特売品など日々の広告に対しての付加価値がつく。なじみのない食材などにも販売展開が見込める。タブレット型端末は2010年50万台のシェアであるが,5年後には1300万台になると予想され,これから広く展開が図れる。
iPadを利用したレシピと栄養バランスの提供では,若い主婦がターゲットとなると思われるが,シニア層に対しても,何か付加価値を持たせたサービスをすればも可能性が広まると思う。成人病などカロリー制限が必要な家庭や病院,学校給食などをターゲットにしてもいいのではないかと感じた。
●株式会社三宅(広島市) 代表取締役:三宅正光
顔認証ソフト掲載のセキュリティシステム
全国小売業の万引被害総額は,年間15万件,4,615億円。防止対策として,従業員による声かけや防犯カメラ,万引防止ゲートなどがあるが,現行で万引き見つけてもクレームされるケースが多い。万引犯は,自分の存在が知られると犯行におよばない傾向があり,声掛けが最も効果がある。本システムでは,万引防止ゲート内蔵カメラがゲートを通過した人物のデータベースを構築する。万引犯は何度も店に訪れるから,入店すると本システムから店内従業員へ警告と登録人物が通知される。また,お得意様が来店してもわかるため,拡販ツールとしても活用できる。
会場から内部の不正に対する対策が必要と指摘が出たが,今後の課題と思われる。
●株式会社インダスト(熊本県) 代表取締役:中川勝也
ジャワ島でウナギの養殖
5年前介護食の製造・販売を始めたが,高齢者からウナギを食べたいが中国産は安全性が問題であり,国産は価格が高い声を聞いてウナギ市場に手ごたえがありと感じた。インドネシアはウナギの起源なので,ウナギの養殖に最適であると考えた。日本で食されているウナギはジャポニカ種であるが,現地での養殖ウナギはジャポニカ種に近いアンキラ・ビカラー種とした。世界のウナギのうち81%が日本で消費されているが,近年,日本食が世界から注目されシェアが減っている。海外でのウナギの用途は主に干物としている。インドネシアは,ウナギの餌になるシラスが豊富にある半面,地域や住民の対応や地震,津波などの自然災害,政変などを考慮する必要はある。ウナギの蒲焼加工工場は,平成23年4月からの稼働を予定しており,4年後に1800万トン出荷を目指している。
日本食が世界から注目を浴び,マグロなどは中国が買付けられ高値となっている。ウナギも需要が増えるものと思われる。ジャワ産ウナギは,手ごろな値段で供給できると思うが,まだ国内では認知されていない。今後,安全性と安定供給が鍵になると考えられる。