| 第22回起業家・投資家・専門家お見合い交流会を開催しました!
講演
「循環型社会INきなり村」
講師:川本義勝氏(株式会社カンサイ 取締役村長)
<内容>
都市で発生する有機資源を積極的に回収し、バイオマスエネルギーとなる資源の研究・開発により作物の肥料として活用、自然の力と人の知恵だけで育てた安心安全の作物を社会へ還元する、循環型の農園施設「きなり村」を、広島県廿日市市に平成17年オープン。もともと廃棄処理をしていたので「廃棄物から資源循環へ」をキーワードとしてバイオマスによる持続可能(サスティナブル)な社会を目指している。第6次産業(一次産業+二次産業+三次産業)として、廃棄物の世界から農業へ進出した企業はないので国内外から視察に来られる。
事業概要は、「環境技術事業(廃棄物処理リサイクル)」「計量証明事業(廃棄物の混入分析)」「建設業(下水道管のジョイント接続)」「工業薬品販売(ロッド管理等)」「肥料製造販売」「研究開発事業(農業を研究しながら色々と開発~きなり鳥の開発)」「資源循環ビジネス事業(自己完結型農業)」「ASP情報事業(電子マニフェスト専用ソフト他)」である。都市と農村の融合を図り、衰退している農業に元気を与え、農業が進化発展していくことで、新たな農業モデルを確立し、社会に貢献していく。遊び心をもてば、広島はもっと活性化する。
発表企業
●平原建設株式会社 環境素材事業部 代表取締役 平原秀則
環境に優しい段ボール箱「エコ・ロジ・パコ」
<内容>建設業から新分野進出を図るにあたり、企業の社会的責任を果たすと同時に社員のモチベーション高揚に繋がる事業を目指し、持続可能な事業という経営理念に基づき、ステープル・粘着テープ等異素材を使用せず、一枚の段ボール板を折り込むことで組み立てられる段ボール箱「エコ・ロジ・パコ」を開発した。
解体時にガムテープなどが無いため箱が痛まないのでリユース可能であり、異素材を分別する作業も無く、たためばそのままリサイクルへ出せる。金属もないので錆が中身に影響を及ぼす恐れがない。また、強度に優れた二重構造で重いものが入れやすい。金額的には一般のダンボールと同じくらいである。
●GN1食品化学研究所 代表 佐々木博之
泡状食品「あわわふわわ」フランチャイズ事業
<内容>これまで泡の形状は15分程度しか保つことが出来ず、流通は不可能であった。また、食感はぬるかったら不平が出て、氷を入れると液状になって泡にならない、など泡の形状を保つにはバランスが難しいとされてきた。そこで今回、新食感の「あわわふわわ」を開発・販売した。現在、特許を2件出願している。
泡状食品は、現在道の駅で販売しているが、介護食として注目を受けていて、広島大学と連携している。介護の現場では、誤嚥性肺炎に対する食事について泡状食品を組み入れていきたい。臨床試験が必要である。日本酒などのアルコールを含めても美味しくいただける。
●株式会社エクストラネット・システムズ 代表取締役社長 山本隆義
検査装置の受託開発及び劣化診断サービス
<内容> 回転機械を始めとした機械の劣化度を、設備の運転時に生じる音・振動・超音波など常に変動する膨大なデータの中から、有用な特徴を抽出して設備劣化診断をする技術であり、機械製品の誕生から廃棄までのライフサイクルにおける付加価値の向上をめざす。プロアクティブ保全方式により故障の原因を発見し、監視・保守・メンテナンスへのサポートを行う。
劣化診断の技術を活用できる分野として、石油化学精製、鉄鋼、ガス製造、電力、機械などがあげられる。オーバーホール費用低減、更新費の低減、軸受寿命の低減などの経済的効果が期待できる。
●有限会社プロメンテ 代表取締役 小松広明
日本でプロメンテだけ!誰もできなかったダクトクリーニング
<内容>空調ダクト、厨房ダクト、工場の排気ダクト等各種ダクトクリーニング事業を手がけている。全国でもあまり携わられていない業種である。中小企業では、生産性・採算重視の経営のため、保全やメンテナンスは軽視される傾向にある。ダクトクリーニングを行わなかった場合、製品不良率の増加、異物混入、火災の発生率増加、職場環境の悪化、近隣との関係悪化、などのリスクがあげられる。しかし、気づかない、危機感が薄い、メンテナンスの方法を知らない、清掃基準がない、保全予算を確保していない、清掃道具がない、などの理由で、保全メンテナンスは日本ではまだまだ根付いていない。
今後ベトナムのハノイへ事業展開する予定。